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内陸線 お座敷車両   2018/4

 

北秋田市の鷹巣から仙北市の角館までの山間を走るローカル線、秋田内陸縦貫鉄道。既存のお座敷車両の改修計画。

沿線はマタギ発祥の地として今も独特な文化を残しており、その要素を匂わせるようにデザインすることが求められました。そこで「授かりもの」というマタギの山神信仰心を大切に、沿線の自然素材を取り入れたり沿線の人に関わってもらうことを意識しながら、また片道2時間半という長旅を居心地良く過してもらうことも大切に計画していくことにしました。

テーブルは阿仁産の鬼胡桃材。脚は伸縮し、フルフラットタイプと掘りごたつタイプと組み替え可能な畳敷きの床に対応できる仕様になっています。熊の敷物は現役のマタギに依頼したところ特大なものを用意してもらうことができ、展示用の蓑はマタギの語源のひとつである「マンダの木」で出来たものが手に入りました。そのほか、飾ってある写真はマタギ発祥の地の根子集落に移り住みマタギとなった写真家によるもの、外観のデザインは地元の中学校で公募した中から選出したものをベースにデザインしました。

この車両に乗ることで、マタギの人々の精神に触れる良いきっかけになることを祈っています。

クライアント:秋田内陸夢列車プロジェクト実行委員会

対象車両:秋田内陸線8800形 8808号 1988製造

​内装・ロゴデザイン:コマド意匠設計室

外装デザイン:小松環斗くん(当時阿仁合中学校3年生)

設計・施工:司機工株式会社

協力:秋田内陸縦貫鉄道株式会社

テーブルデザイン・制作:HOLTO

写真 : 長谷川拓郎

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