「とあるアパートの一室 人の集まるワンルームの提案」

たとえば、ワンルームの中に1つの大きなテーブルがある。部屋に人が集まりテーブルを囲むとき、そこは団欒の場所となる。しかし、よく見られるテーブルでの団欒は、座るところ、人との距離がある程度固定された団欒である。また人が居なくなり、住人が一人になったとき、その大きなテーブルと椅子は使い切れないものとなってしまう。

そのような部屋は『人が集まる"ため"の部屋』であり、『人が集ま"れる"部屋』ではないと考える。

そこで『人が集ま"れる"部屋』となるような形をさがした。

その中で見つけたのが『階段』というツールである。

 

まず、ワンルームの部屋を階段で二つの部屋に分ける。

これにより、広々とした床が壇上の部屋と、狭い天井が階段状の部屋に分けられる。

元々階段には、階段の下のデットスペースを収納として使う例が見られるが、階段の下に出来たスペースを寝室などのよりプライベートな部屋として使用し、狭いワンルームであっても人が集まるリビングとプライベートな部屋というものを確保した。この様な構想で出来た部屋が、だんらんの部屋である。

パースは使い方のイメージであるが、階段のだんらんの部屋は、その人の好みにより、そして人が集まる人数、行うこと、人間関係、また人の密度と階段の上に置かれた物の密度により、使われ方は様々な自由度の有る部屋となる。

 

狭いワンルームの部屋にどこにも行けない階段をいれることで、その部屋はだんらんの時を過ごす場所として、また有効な部屋の利用として最適なものとなる。