鷹巣駅前をかつて賑わせていた「河哲商店」の一部をコミュニティスペースへのリノベーション計画。

 

河哲商店は鷹巣ではじめての4階建ての建物で、魚屋や美容室、ガソリンスタンドや屋上ではビアガーデン…と様々な人がひしめき合って、町の顔とも言える存在だったそう。そんな建物がもつポテンシャルも借りつつすこしでも町の賑やかしとなれればと思い、弊事務所を含むコミュニティスペースを計画しました。

 

既存からマイナスしていくこと、また無駄な凹凸を色分けすることだけでデザインが成立することを考え、

既存の仕上げを剥がし、隣接する蔵の壁面をみせたり、壁の骨組を活かして本棚にしたり。何のための窪みなのかきれいな正方形を塗らずに残したり、2階の3部屋のうち1部屋部分の床を取り吹抜けにし、その空間だけはなにも塗らない。2階の部屋同士は窓で仕切られていたため吹抜けは中庭のような空間にしました。

新しく手を入れたのは、カウンターと補強の柱を1本、シンクとトイレ、2階の床材は不要品の集成材を頂き既存の腰壁と同等の色味で着色。

 

小さいながらもさまざまな部屋が存在し、各々の空間は繋がっていてもすこしずつ視線が遮るようになっています。また駅前という立地でありながら地元の人は駅をあまり利用しないということからとても静か。ローカル鉄道を臨みながら気ままに過ごせる居心地の良い秘密基地のような場所を目指しています。

 

 

 

設計:コマド意匠設計室

施工:木村盛栄、コマド意匠設計室